【南極クルーズ編⑩】ゾディアックボートでクジラの尻尾を追いかけまくる

南極クルーズは6日目。
この日はゾディアックボートでのクルージングです。

前回記事

【南極クルーズ⑨】太古の空気を閉じ込めた南極氷で至福の一杯を

 

ゾディアックボートでクルージング

6日目の午前はGraham Passageという海峡をゾディアックボートでのクルージング(上陸なし)です。

この日は結構冷えて、0度下回っていたと思います。
ゾディアックボートの上は風を切ってかなり冷えるのでみんな完全防寒。

グラハムパッセージは氷河の間の細い道を抜けるルートなんですが、もうとにかくこの分厚さに圧倒されます。

南極の氷の分厚さは冬のピーク時で4000mなので、この海峡沿いの氷河はその1%程度しかないわけですが、それでも圧倒されます。ボートはこれでも岸から100m以上離れてるんですが、遠近感完全にバグってますね笑

また、あちこちにこんな感じで空洞になっているところがあって、中は青く幻想的な色になってます。
光は氷の中に入った瞬間に屈折するんですが、波長の長い赤の光は雪の中深くまで透過しやすく少し吸収され、波長の短い青い光は残って反射するので、青く見えるんだそう。

   

ただこれ、外から見てるぶんには綺麗だな〜で終わりですけど、上を歩いてる人から見たら完全なクレバスですよね。雪山登山恐ろしや…

クジラを追い求めて

ゾディアックボートでのクルージングもただ氷河を見るだけではなく、やはり生き物を探し求めて回ります。

ゾディアックボートが全部で10台くらい同時に出るんですが、各ボートが連絡取り合ってどこに何がいるかを把握しながら進んで行きます。なので、基本的には船に見れた動物に差が出ることはあまりないと思います。

 

しばらくはウェッデルアザラシジェンツーペンギンという、ポケモンでいうとポッポ程度のレア度の動物しか出会ってませんでしたが、しばらくすると他の船から無線が。

 

 

「Humpback whale!!」

 

 

なんだ、ザトウクジラか

 

 

確かにザトウクジラはそんなレアではなくクジラの中ではレア度ポッポくらいなんですが笑、ゾディアックボートの上から見るとなると話は別です。ボートの真横に泳いでいるクジラを見るというのは今回のクルーズで実現したいことの一つでした。

クジラを鑑賞する際、あまり容易に近づくことはできません。
クジラが泳いでいるルート上には入れませんし、横から近づくにしても急にクジラがルートを変えることもあるので、かなり慎重に近づいて行きます。

しかし、他のボートの近くで浮上したりはするものの、自分が乗っているボートの近くにはなかなか来てくれません。
30分ほど粘って追いかけるも、円を描くように追いかけっこになって全然追いつけず、終いには遠くの方へ泳いで行ってしまいました。。。

 

ここでボートの運転手

「近くにヒョウアザラシいるらしいけどどうする?そっち諦めてクジラ追いかける?」

乗客は口を揃えて

「クジラクジラ!」

というわけでロスタイムスタート。先ほどのクジラを追いかけます。

クジラが泳いで行った方向にしばらく進むと…

いた!

でもやっぱりまだ遠い。牛歩レベルのスピードでゆっくり近づいて行きます。こっちきてくれないかな…

ん?なんかこっちの方向かって来てる…?

 

 

 

 

 

 

あれ、潜っていなくなっちゃった…?

 

 

 

 

 

うおおおおおびっくり!!!!!

こっちの方に向かって潜水したと思ったら、ボートの本当にすぐ真横で浮上してくれました。ヒョウアザラシ見るチャンス削ってでもこっち粘ってよかった〜。乗客みんな感動しすぎて歓声なくため息しまくってました。本当に感動すると言葉が出て来ませんね笑

動画はこちら

 

 

芸術的な形の巨大な氷山

クジラも見て大満足でしたが、この後は船に戻る前に少し寄り道。

どうやったら自然の力だけでこんな形になって、さらに海の上に縦に浮かぶのか。
まさに自然の神秘。

ちなみにこの氷山、高さ15mくらいあるので、推定では水面下の長さは105mです。デカすぎ怖すぎ。

ゾディアックボートだと遠くから眺めるだけですが、カヌーの人たちはかなり近くまで寄ってました。流石に氷崩れて来たりするといけないので触ったりはできないけど、機動力と自由度が高いカヌーは少し羨ましかったです。

 

午後はMikkelsen Harbourに行ってルーティン

この日の午後はミケルセンハーバーに来ました。

ミケルセン・ハーバーは南極半島西岸中部にごく近いトリニティー島の南岸に位置していて、この時点で折り返しすぎてだいぶ北上して来た感じです。

この場所は、1900年初頭のスウェーデンの南極探検隊によって発見されたところで、捕鯨船団の停泊場所として使われていましたらしいです。湾に島があり、お馴染みもお馴染みのジェンツーペンギンの営巣地と小屋と無線の通信塔があります。

なぜかオレンジの皮が…?

ガイドに聞いたら、なぜこんなものがここに存在するのかわからないと笑いながら持って帰ってました笑

ちょっと換毛中のジェンツーペンギン。

この日も氷持って帰って部屋でコーラ飲みました。

氷がデカすぎる。

 

というわけで、いつも通りボートに乗ってジェンツーペンギン見て氷持って帰って終わった午後のお出かけでした。
ジェンツーペンギンももちろんすごく可愛いんだけど、流石にそろそろ他のペンギンも見たいなあ…って気持ちでいっぱいでした。他の乗客も少しマンネリ化してたのか、この日は大きなカメラ持ち出す人が少し減っていたように感じます。

とはいえ、気づけばもう明日は7日目、南極に上陸できるのはラストチャンスです。
果たしてジェンツーペンギン(+船上からアデリーペンギン)以外のペンギンは見られるのか…

 

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます☺️
 にほんブログ村 旅行ブログへ
↑応援よろしくお願いします

1 COMMENT

【南極クルーズ編⑪】南極上陸最終日、ポーラープランジで0度の南極海にダイブ! | ✈︎Leemanブログ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です