2019年9月、✈Leeman夫婦は文字通り血眼になって南極への旅行について調べていました。
それもそのはず、南極への旅行は最低でも全部で一人80万円くらいはかかる旅行だということが分かったからです。新婚旅行で行ったモルディブが全部込みで一人45万円程度だったことからも、南極旅行がいかに高額かということがわかるかと思います。絶対に失敗したくないですよね笑
本記事では、1か月間南極について調べまくった✈Leemanが南極クルーズの選定において重要視したポイントについて書いていきたいと思います。
南極に行く時期
南極半島の気温は下図の通りで、1月が最も温かいベストシーズンで、日中は概ね0℃前後です。
想像よりは寒くないかな?って感じで。
実際に南米からの観光向けクルーズが出ているのは10月下旬~3月上旬までとなってます。 (南極は南半球にあるので日本とは季節が逆です。) それぞれのシーズンについての特徴は以下の通りです。
【10月下旬~11月】
まだ寒いので、海氷が多く海を流れている時期です。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン等、多くのペンギンが南極大陸に上陸し始め、ペンギンの求愛行動や巣作りの様子を見ることができる時期で、卵は11月下旬がちょうど孵化するタイミングらしいです。運が良ければ、ペンギンが足で卵を運んでいる様子を見ることができることもあるそうです。
【12月~1月】
南極大陸のベストシーズンです。最も価格が高くなるシーズンでもあります。荒ぶる海峡で有名なドレイク海峡が一年で最も穏やかになるそうです。海氷は少なくなり、南極大陸に覆われていた雪も解けるので、上陸しやすくなるそうです。南極半島は南極圏なのでこの時期は白夜となり、写真を撮るチャンスも増えます。
10、11月に生まれたペンギンの雛がたくさんいて、親ペンギンが口移しで餌を与えている様子を見ることもできます。また、ザトウクジラなどが南極半島に来始めるのもこのシーズン。
【2月~3月】
少し寒いけど、ホエールウォッチングはこの時期がベストシーズン。多くのクルーズが南極半島周辺でクジラを探しにゾディアックボートを出すそうです。ペンギンの営巣地では、ひよこが脱皮し始めて活発になります。
しかし、アデリー、チンストラップ、ジェンツーペンギンの多くの営巣地は、2月下旬または3月上旬までにすっからかんになってほとんど誰もいなくなるそうです。
往路復路での飛行機の利用
南極へ行くには、チリのプンタアレーナスか、アルゼンチンのウシュアイアから行くことになりますが、
それぞれのルートで以下の通り乗り物の利用方法が変わります。
①ウシュアイア発→船クルーズ→南極大陸→船クルーズ→ウシュアイア着
②ウシュアイア発→船クルーズ→南極大陸→飛行機→プンタアレーナス着
③プンタアレーナス発→飛行機→南極大陸→船クルーズ→ウシュアイア着
④プンタアレーナス発→飛行機→南極大陸→飛行機→プンタアレーナス着
アルゼンチンのウシュアイアからの発着はすべて船ですが、
チリのプンタアレーナスからの発着はすべて飛行機です。
(飛行機の場合は、南極半島付近のキングジョージ島を経由することになります。)
飛行機を利用するメリット
・移動にかかる時間が短くなり、南極での滞在時間が長くなる
・超荒れることで有名なドレーク海峡をスキップできる
飛行機を利用するデメリット
・高い
・天候が悪いと飛行機が飛ばないことがある
ウシュアイアはブエノスアイレス、プンタアレーナスはサンティアゴを経由しなければいけないので
どちらのルートで行くかはその前後の行程も含めて検討するのがいいと思います。
ちなみに、✈Leemanが今回選んだのは
③プンタアレーナス発→飛行機→南極大陸→船クルーズ→ウシュアイア着
のルートです。現地滞在時間も少し長くて、高すぎずで、一番コスパいいかなと思ってます笑
船のスペック
クルーズ中の大半は船の上で過ごすことになる上に、運航が難しい海域を進むことから、
船のスペックは超重要なチェックポイントです。
各クルーズのホームページを見ると「Our Fleet」「Ships」というページがあり、
そこに所有している船のスペックが掲載されています。
ポイントは3つあります。
・船の新しさ
・乗客数
・アイスクラス
船の新しさ
船はできるだけ新しいものを選ぶのがいいと思います。
船内の設備も最新型で綺麗だし、安全面でも評価できると思います。
一番簡単なのは「Building」(建設)された年月を調べることです。新しければ新しいほどいいと思います。
また、次に見るべきは「いつリノベーションしたか」ということです。
船はメンテナンスしながら何十年も使用する一方、船内の設備の償却は数年単位です。
リノベーションのレベルにもよりますが、直近で大幅なリノベーションを実施している船はかなり期待できると思います。多くのクルーズ船の紹介ページでリノベーションの時期についても記載されているので、船内の写真と併せて確認してみてください。
乗客数
次に確認するのは乗客数です。結論は少なければ少ないほどいいと思います笑
南極大陸には小型ボート(ゾディアックボート)で上陸することになりますが、
人数が多ければ多いほどこのボートの乗船待ちをする時間が長くなります。
また、乗客が多ければ船内の設備(レストラン、ショップ、ジム等)も混雑することが予想されます。
また、乗客に対してどれだけクルーが乗っているかも大切です。
参考ですが、前回記事でおすすめしたQuark expeditionsのOcean Diamond号だと、
ゲスト:189人
クルー:144人
(クルー率43.2%)
一概には言えませんが、このクルー率が低ければ低いほどサービスの質は低下することが推測されるので、たくさんクルーが乗っている船のほうが良いと思います。
✈Leemanが探していた中では132人の乗客に対して70人のクルー(クルー率35%)っていうのが一番低かったですね。ちなみにそれは、今回✈Leemanが予約した船ですけど笑
アイスクラス
アイスクラスについては別の記事でまとめていますのでご参考ください。
アイスクラスは耐氷度なので、ランクが高ければ高いほど氷の海を航海しやすくなります。
南極観光クルーズ船の中で一番良いのはSuper1A、一番ダメなのはランクなし(1D)というやつです。
船内で利用できる設備
ほぼすべての南極クルーズ船に備わっている設備は以下の通りです。
・客室
・レストラン
・売店、お土産屋
・展望デッキ
上記以外に船のランク等によってオプションで備わっているのが
・ジム
・屋外プール
・サウナ
・バー
・図書室
✈Leemanが調べた限りではこんなものでした。
ここら辺は好みの問題ですが、こだわりがある方はしっかり確認するようにしましょう。
個人的にはサウナがあったら大変ありがたいなと思います。
客室
客室の種類は様々ですが、基本的には2人部屋、3人部屋、4人部屋で構成されていることがほとんどです。
注意したいのは、各会社のホームページに掲載されている客室の写真がかなり美化されていて、実際とは異なる場合があるということです。
なので、必ずTripadvisorやYouTubeをはじめとしたSNSで実際の利用客が撮影した写真でも確認するのがいいと思います。
無料でもらえる防寒具
ツアーによってもらえたりもらえなかったりですが、Parka(パルカ)と呼ばれる防寒具がギブアウェイ(持ち帰り可)だったりします。
完全に趣味の世界ですが、✈Leemanは結構ここはこだわってみていました笑
南極へのツアーにはパルカ(防寒着)がツアー代に含まれていることが多いんだけど、ネットでいろんな会社のパルカ調べる限り僕が参加する予定のツアーのやつが一番ダサしょぼい感じっす…。帰国してからも記念に愛用しようかなと思っているだけに少し残念。南極のワッペン、現地で売ってないかな。 pic.twitter.com/d21UIIxlBY
— ✈︎Leeman (@Traveleeman) November 28, 2019
保険
これは超重要です。
クルーズによって、南極での保険が含まれている場合と含まれていない場合があります。
ほどんどの場合、各会社のTerms and Conditionに保険の有無と適用条件が記載されていますので、必ず確認するようにしてください。全文英語ですが、ここだけは絶対に怠らないようにしてください。
万が一南極での救助が必要になった場合に保険に入っていないと、最低でも100,000US$の支払いが必要になると言われています。繰り返しになりますが、ここだけは絶対に手抜きをせず必ず確認するようにしてください。
ちなみに、旅行保険を調べると目的地「南極」というのは出てこないと思いますが、ほとんどの場合「その他」を選択すればよいことになっています。FAQとか見ると書いてあったりしますね。
保険の自己手配が必要な場合は、必ず遭難救命費用(Evacuation)が無制限のものを選ぶようにしましょう。
保険に加入していない場合、乗船を断られることもありますのでご注意ください。
ちなみに✈Leemanは、予約した南極クルーズの会社に問い合わせて、
過去に日本人が使っていた保険と同じものを利用しました。
現地オプションアクティビティの種類
南極現地でのガイドも基本的には料金に含まれていますが、現地でのダイビングや登山などはオプションになってます。
ツアー会社によってオプションの内容や料金が異なりますので、明確に南極でやりたいことがあれば確認するようにしましょう。
ちなみに、現地ツアーの各料金についてですが、
一例として✈Leemanが予約したAurora expeditionsのものを見てみると・・・
シーカヤック:$1400
シュノーケリング:$750
登山:$1400
写真 :無料
キャンプ:無料
シーカヤック15万円wwwいくら何でも高すぎわろたw
というわけで、この記事では南極旅行を予約する前にチェックすべき事項を網羅的にまとめてみました。
南極旅行を計画されている方の参考になれば恐悦至極。また思いついたら追記していきます。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます☺️
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