【南極クルーズ⑨】太古の空気を閉じ込めた南極氷で至福の一杯を

南極クルーズは既に5日目。ちょうど折り返しくらいですね。

前回記事

【南極クルーズ編⑧】ベルナツキー基地では米ドル現金持参必須!世界最南端のお土産を買い逃すな!

 

小さな氷が流れ着く海域

今日も今日とて朝ごはんは2人席です。
毎朝オープンと同時にレストランに行って定位置座ってましたが、ウェイターも毎日同じ人でおしゃべりも弾み、結果すごくよかったなと思ってます。担当してくれた人はインドネシアのバリ島出身の方でした。

この日の午前中はTorgerson islandというところでアデリーペンギンを見に行く予定です。
アデリーペンギンは南極にしか生息しない所謂南極種のペンギンで、Leemanもアデリーペンギンを見るのを大変楽しみにしてました。ワクワクです。

いつも通りゾディアックボートに乗り込むと、前方にはカヌーのグループが。

少し話はそれますが、ゾディアックボートの代わりにカヌーで各停泊地を行動するプランもあります。お値段確か1000ドルくらいだったかな?ツアーの間、好きな時にカヌーに乗ってガイドと一緒に海を移動できるのでなかなか楽しそうでした。大きなクジラとかもいるので、結構怖いですけどね笑

この日移動していたところは一面氷が流れて来ていて、非常に美しかったです。
後述しますが南極の氷は中に気泡がたくさん入ってて、クリスタルみたい綺麗なんですよね〜。

今回のクルーズで唯一不満が残ったこと

氷をかき分けて移動すること15分、いよいよアデリーペンギンのコロニーが見えて来ました。

アデリーペンギンは目の周りが白くなっているのが特徴で、ちょっとムスッとした顔していて可愛いです笑

 

 

と、ここでゾディアックボートはコロニーからどんどん遠ざかって行きます。

おかしいなと思っていると、みんな同様に感じたのかガイドになぜ上陸しないのかと質問攻め。
ガイド曰くはここは上陸できないところだとのこと。

この時は「じゃあしょうがないか、また次も見られるし」くらいに思ってましたが、
結局今回のaurora社のクルーズではアデリーペンギンのコロニーに上陸することはおろか、見ることすら叶いませんでした。このゾディアックボートから見たアデリーペンギンが最初で最後。今回見ることができるペンギンの中で一番楽しみにしていただけに、正直かなりがっかりしました。

理由としては、南極クルーズの航路は天候によってルートを調整しながら決めるため、です。
ご覧いただいている通り、南極クルーズは基本的にゾディアックボートでの移動がキーになるのですが、風が強く波が高くなっているとゾディアックボートをそもそも出せないことも割とあるそう。

なので、できるだけ風が強い海域を避けながらルートを決めることになるので、今回Leemanが搭乗した回では残念ながらアデリーペンギンのコロニーには寄れなかったわけです。まあこればっかりは安全第一ですし運なのでしょうがないですが。

twitterで別のツアーに参加した人が投稿した動画とかを見てると、アデリーペンギンのコロニーにバッチリ上陸してたりもしてて、結構ジェラシーでした笑 今回ほぼ大満足なaurora社のツアーでしたが、これが唯一不満が残ったところでした。少なくとも予定くらいはアナウンスして欲しかったですね。

南極氷を部屋に持って帰って帰る

先ほどの写真の通り、この海域では小さな氷が多数流れて来ていました。

南極では基本的に動植物から石の欠片まで一切持ち込まず持ち帰らずが原則なんですが、唯一持ち帰っていいのがこの氷です。

なん

南極の氷は数千年数万年前に降り積もった雪が押し固められてできたもので、中には当時の空気が入っています。太古の昔のロマンを感じる空気の化石、外見はクリスタルのようにキラキラしていて神秘的な美しさです。これをウィスキーで割って飲むっていうのが南極でやりたいことの定番ですよね笑

僕はゾディアックボートのスピードが緩んでいる時に一生懸命氷を探して船に乗せてましたが、ボートの同乗者は「このアジア人何やってんだ?」と不思議そうな顔。日本では南極氷でお酒を飲むって南極でやりたいことの定番だけど、欧米諸国ではあまり馴染みがないのかな?って感じでした。まあそんなの御構い無しでジップロックに詰めて持って帰ります笑

 

部屋に持って帰った後は、お湯で少し溶かしながらコップに入るサイズに。

ここにお酒を注いで行きます。

 

 

南極氷の中には気泡がたくさん入っているんですが、お酒を入れて氷が溶け出すとこの空気が弾けてパチパチ音がなります。何万年前の太古の空気が弾ける音を聞きながら飲むお酒は至福の極みですね。ロマンに溢れてます。

ちなみにこれはお湯を入れてますが、氷が弾ける音はこんな感じです。

 

 

氷をジップロックに入れて部屋に持ち帰ってると奇異な目で見られるかもしれませんが笑、ここでしか体験できないことなので南極行枯れる方はぜひチャレンジしてみてください!

快晴で美しさを極めるネコ・ハーバーの景色

昼食を終えて部屋でゆっくりしている時、ふと外を見ると青空が。
午前中も天気は悪くなかったんですが、午後になったら青空が出て来てこのクルーズ一番の快晴。

5日目にしてみんな疲れが出始めたのか、甲板に行ってもあまり人がいません笑
ので、割と優雅に景色を堪能することができました。

これが南極で見た景色の中でのベストオブベストでした。
海に浮かぶ氷、凍てつく美しい空気、船に氷がぶつかる音、突き抜けるような青空と、世界の果てはこんなにも美しいのかと五感で感動しきりでした。この日は風も穏やかで波も立たず、まさに風光明媚という言葉がぴったりの場所でした。

 

 

この日の午後はネコ・ハーバーに上陸。
お馴染みのジェンツーペンギンがたくさんいるところでしたが、ここは氷河の分厚さの迫力がすごかったです。
なお、氷河が海に落ちると津波が起きて危ないらしいので、海岸はペンギン以外は歩けません笑

 

 

ジェンツーペンギンも毎日見てると飽きるかなと思ってましたが、全然そんなことはなくて、もうずっと見ていられるくらい愛らしかったです。でもやっぱり、アデリーペンギンも間近で見たかったですけどね(←しつこい)。

この日は夜の座学はなく、夜ご飯を食べて解散となりました。たまには夜ご飯の写真も載せておきます。

毎日運動もせずこんなのバクバク食べてたら太りますよね笑

次回ホエールウォッチングです。

 

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