【南極クルーズ編④】南極で温泉?初の上陸地は南極のデセプションアイランドで世界最南端の温泉地!

前回は南極の島キングジョージ島に飛行機で行き、その後クルーズ船に乗り込んだところまで。

前回記事

【南極クルーズ編③】aurora社のGreg Mortimerに乗船!今シーズンおろしたてのクルーズ船はまさに高級ホテルそのもの!

ゾディアックボートでクルーズ船乗船後初めての上陸

朝起きたらすでに南極半島からすぐ近くの島まで来ていました。
天気はあいにくの小雨。気温は2℃くらいで結構寒い。

朝食を食べた後は避難訓練とブリーフィングがありました。
ブリーフィングは基本的には0日目の説明のおさらい。
アザラシいるけど近づいちゃダメだよー、とか。

そしてお昼ご飯を食べた後はいよいよゾディアックボートに乗って上陸!今回は南極半島から少し外れたところにあるデセプションアイランドというところに行きます。場所はこの辺。

ゾディアックボートに乗る順番は毎度大きく2つのグループに分けられて呼び出しがあります。今回のクルーズでは中国人の団体ツアー客がいたので、「Mandarin Speakers」「English Speakers」の2グループに分けられていました。Leemanは中国語わからないのでEnglish Speakersのグループで参加です。

ちなみに、それぞれのグループには60人ずついるんですが、ゾディアックボートに乗れるのは10人くらい。なので、ゾディアックボートに乗るのが遅れると、先に並んでた人たちが上陸して空になったゾディアックボートが戻ってくるまで待つ必要があります。現地の滞在時間は当然最初のグループが到着してから〇〇分、といった計測なので、ゾディアックボートにはできるだけ早めに乗るようにした方がいいですLeemanが参加していたこのクルーズでも、毎度ゾディアックボートには行列ができていました。

出発するときは、各自が所有する部屋のカードキー(バーコード付き)をスキャンして、誰が出て行ったかチェックされます。ここに基本的に列ができるわけですね。

上陸前には必ず靴の消毒を行います。
ゾディアックボート乗り場のところにピンク色の液体が入ったシンクが置いてあり、これに長靴を浸します。南極の環境保護のためですね。これを怠るとマジでメチャクチャ怒られるので注意してください笑

消毒が終わった後はゾディアックボートに乗り込み。
この日は波が少し高く、乗り込むのに少し苦労しました。

余談ですが、他の乗客から聞いた話では、別のクルーズでは天気が悪く波が高すぎてほとんど上陸できたなかったそうです。今回Leemanはほぼ全ての場所で問題なく上陸できたのは運が良かったと思います。

初の上陸でみんなワクワクしてます笑

ちなみに、乗客の中には今回が南極クルーズ5回目という強者もいました…どんだけ金持ちなんだよ…

ゾディアックボートでの移動は正味2、3分。
あっという間に上陸地点までたどり着きます。

上陸したら救命胴衣だけ預けて後はフリータイム。
上陸したのが15:00くらいで、船に戻る最終便の出発時間が17:00。約2時間滞在可能です。

 

ビーチにもくもく湯気が上がる世界最南端の温泉Whalers Beach

デセプションアイランドに上陸してびっくりしたのがビーチに湯気が上がってること。先述した通り南極の気温は0℃前後なんですが…

実はここデセプションアイランドは南極付近で唯一の温泉が湧き出ている場所なんです。世界最南端の温泉でもあります。カルデラになっているビーチでは、入浴することもできます。触ってみると温かい!体感ですが温度は35度くらい?ちょっとぬるいですが全然入れます。

ただ、今回Leemanが参加したaurora社のツアーでは1箇所目の上陸地ということもあって、残念ながらここでの入浴は特に推奨されませんでした笑 「俺は世界最南端の温泉に入るんだ!」というマイルストーンが欲しい方は是非事前に根回しと準備をして臨んでください笑 ツアーによっては普通に入浴が推奨されることもあると思います。

 

ビーチを歩いているとなにやらへんてこりんな物体が…

最初はゴミか何かかと思ったんですが、あちこちに落ちている上に中の赤い点も一致していて明らかになんらかの生物であることがわかりました。ちょっと気持ち悪い。

これはサルパという樽形でプランクトン性の尾索動物らしいです。サルパは、赤道下、温帯、冷帯の海に棲息し、海面付近に単独か長い糸のような群れで見られるそう。最も多く見られるのは南極海で、しばしば深海で巨大な群れを形成しているそうです。実際にゾディアックボートに乗っている時も浅瀬でよくこのサルパが浮いているのが見受けられました。人それぞれだと思いますが、ちょっと気持ち悪いです笑

てくてく歩いて行くと残何匹かアザラシに会うことができました。アザラシの種類はファーシールという種類のアザラシで、南極圏でもっとも一般的に見られる種類です。ゴロゴロ寝てて可愛い笑

残念ながらこのビーチにはペンギンのコロニーはなかったのでペンギンに会うことはできませんでした。コロニー自体はあるんですが、島の反対側で上陸できないところで、船の上から双眼鏡で眺めるに止まりました。後日のお楽しみですね笑

活火山のカルデラらしく、ビーチを囲むように山が連なっていて少し登ることができます。
この無機質な感じがどこか別の惑星のような様相を呈していますね。

昔は捕鯨のメッカだったデセプションアイランドのWhalers Beach

その名の通り、昔はここでクジラ漁が行われていました。
昔はクジラの油は街の街灯やランプ等の日用品に使われており非常に需要が高かったことから、クジラがよく現れるこの南極海での捕鯨が盛んでした。

今もその名残として、当時の捕鯨にかかる基地やタンクが残されており、残骸を見ることができます。南極では基本的に人工物がほとんどないので、このようなものを至近で見られるのは非常に貴重な体験です。

タンクの内部には今でもクジラから生成した油の残りカスが付着してます。

また、当時の捕鯨をしていた人たちが住んでいた家の中も見ることができます。
(家自体は老朽化してほぼ倒壊していますが)

 

後日、捕鯨についての歴史についてレクチャーがありましたが、そこでは今の捕鯨事情についての説明があり、日本がいまだに捕鯨を続けていることについてやや避難するような場面も出てきて肩身が狭かったです。。。

夜はキャプテンがお出迎えのウェルカムパーティー!

この日の夜は夕食前にキャプテンのスピーチが開催されました。

イメージしていた南極船の厳格なキャプテンとは全然違って、非常に朗らかで面白い方でした。

急にテレビのリモコンを取り出したかと思ったら

「あー、私の仕事はこのリモコンをぽちぽち押して、船を操縦することです。ほら、ここを見て。上を押すと前進、下を押すとブレーキ。簡単でしょ?笑」

ってな感じで、終始楽しくお話ししてくださいました。
スピーチ後にはキャプテンと記念写真も撮らせてもらいました。キャプテンはスウェーデン人。

キャプテンのスピーチが終わった後は自由解散で、各自夕食を取る流れに。
この日の夕食はビュッフェではなくコース料理。
前菜(スープ)、メイン、デザートの基本コース+好きなサイドメニューを好きなだけ食べられる感じでした。
もちろんお酒もジュースも飲み放題。

流石に毎日こんなの食ってたらデブデブなんですが、aurora社がかなりこだわってるのか毎度かなり美味しくてフルコースも全部食べてしまいました笑 あまり食べ過ぎると翌日の南極上陸に差し支えるから・・・と思いつつ箸が止まりませんでした笑(南極上陸中はトイレ利用不可なので)

次回はクルーズしてまた別の場所に移動します。

 

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